1週間一緒に住んだだけで恋に落ちてしまった話
これまた、旅でよくありそうな話。でも私にとっては初めての出来事。
これまた、ニュージーランドに来てまだ2週間くらいの時。
私はあるおばあさんの家にガーデニングのお手伝いをする代わりに食事と部屋を提供してもらえるエクスチェンジワークをしていた。
HelpXというウェブサイトを利用した。(ワーホリでは結構よい、ホームステイしてみたいけどお金ないな、ネイティブと話したいけどなかなかそんな機会ないな、なんて人にオススメ)
おばあさんの家に滞在して1週間後、「新しいヘルパーが来るわよ、よかったわね、私以外の友達できるじゃない」と92歳の彼女はゲラゲラ笑いながら言った。
正直私もニュージーランドに着いてまだ彼女しかまともに話す人がいなかったのだ。しかも彼女は高齢でもあるし、ニュージーランド人特有のアクセントで会話するのも苦労していたとこだった。だから新しい友達ができるかもしれないと心躍らせていた。
そして、数日後、彼は現れた。私より5歳以上年上だった、綺麗な緑色の目だった。
初日は少し話す程度で終わり次の日から一緒にガーデニングをしていくことになった。私達の仕事は彼女の畑の野菜の収穫や苗を植えたり、雑草取り、部屋の掃除、洗濯、食後の皿洗いなどをする。
私はとにかく誰かと話したい!とずっと思っていたからドキドキしていたし人見知りだからなかなか話しかけられてもオドオドしていた。
彼はいつもジョーダンを私に言ってきては笑かそうとしてきた。でも時々彼の言いたいことを理解できなくてそのジョークを読みとれなくてモヤモヤしていた。
仕事が終わったあと彼はいつも部屋で自分の仕事をしていた。
ウェブサイトを作っているのだ。
私はもっと一緒に出かけたり話したいのに全然部屋から出て来ないし私と出かけたいとも微塵も思ってない感じであった。
でも私はその頃まともな友達もいなくてとにかく話したくてたまらなかった。だから何度も部屋で気合いを入れてはやめ、気合いを入れ直しては、やっぱり、、、
とか男の部屋に入るのはな、、、とか誰も私に興味ないのに気にしていた。
もちろんおばあさんの目もあったからである。私は何かしてやろうとか思っていなかった。ただ単に話したい、仲良くなりたかったのだ。
2日後くらいに意を決してノックして入った。彼はとてもジェントルマンで、さあ、こっちへ座りな、のごとく、自然であった。
おそらく向こうのヨーロッパの国々の男はみんなそうなのであろうか。私は緊張してしまったがとにかく何でもいいから彼の仕事のこととか質問しまくった。
彼は一つひとつの質問にとても真剣に応えてくれた。結構熱弁していて好きなことを見つけたんだな、いいなと思っていた。
当時私は彼に何をやっていきたいかわからないんだよね、という話をしていたのもあって、彼は自分の話をいろいろしてくれた。
なんか素敵な人だなと思った。
ある日、おばあさんが山にみんなで行こう、と誘ってくれた。
私はとても嬉しかった。彼女は大きいバンを持っていたのだが私は怖くて運転できなかったから、彼が来てくれて運転してくれるとのことでとてもわくわくしていた。
しかも車は一番前に三人乗れて初めてだったから楽しかった。彼は運転しながらも相変わらずジョークを交えて私達に話していた。
山に着いた。おばあさんは自分だけの体では歩けないから車で本を読んで待っているので、私達だけで登った。
まだそこまで話したりしてなかったから緊張はしたけれど、とにかくいろんな話をして登った。
彼は30代半ばなのだが少年みたいに何か面白いことをしようといろいろ行動する。それを見てるのが面白かった。
でも実際はすごく真面目な人だということはなんとなく感じていた。
この日を境に少しずつ緊張がほぐれて私からもちょっかいをかけたりできるようになった。
夜はみんなそれぞれの部屋にいるんだけど、私はもっと彼と話したかった。でも夜に部屋に行くのもな、しかもおばあさんは部屋をいつも開けっ放しなので全員の行動はすぐに分かる。
しかも耳はよくて感も鋭い人だと思う。
だから私は彼にメッセージを送った、つまらないジョークや写真を送った。
彼もちゃんと応えて面白い写真を送ってきた。正直部屋の距離は5メートルくらいだったけれど。
他の日には三人で映画を見に行ったりマーケットを見に行ってなんだかんだで三人で仲良く過ごした。
そして気づくと私も彼の部屋に遊びに行くことにも少しずつ慣れてきた。
しかし私はここには2週間滞在するだけと決めていたから出ようと思っていた。たいていの人は1週間しか滞在してなかったから私は一番長くいたことになる。
正直次どこにいこうかも決めていなかった。そしてなんだか、彼と離れるのが寂しいと思ってきてしまった。
そう、なんだか少し心を奪われてきていたのである。
私は惚れやすい人間ではないはずなのに。
だから、一日だけ出発を延期した。私の小さな、そして必死の抵抗。
最後に、二人に肉じゃがを作ってあげた。
二人ともとても喜んではくれた。
でも私はなんだか失敗したというかそんな美味しいと思わなくて、みんながお世辞言ってくれてるのだろうと思い、少し落ち込んでいた。
でも、彼は美味しいよ、と3回くらいはウインクをしてきた。(これが日本人だったら何もときめかないかも、でもこんな自然に美しい目でされたら誰でもドキドキする)
ウインクて。と思った人ごめんなさいね。
私も今まで他の人にされてもときめいたことはなかったのだけれどね。
今思えばなんとかマジック、みたいに環境で余計にドキドキしてしまっていたというのもあるかもしれないね。
でも確かに彼はユーモア溢れていてそれでいてジェントルマンで優しい人だったので、これがはっきりとした恋、かはわからないけど久しぶりにドキドキを与えてくれた人でした。
でも思うけどドキドキしてしまう人にはうまく話せないよね、結局付き合うには友達みたいに話せる人がいいかな。
今、彼は自分の国に帰っているそうです。
仕事うまくいってるかな。。。
いつか再会できるかな。
こちらは↓↓恋、ではなく友情の話。
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