感情や心を大きく揺さぶられた話

 


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私が心を大きく揺さぶられた出来事、それは感動的な映画を見たあとでも素敵な曲を聞いている時でもない、やはり人と人との関わり合いの中でありました。(もちろん本や映画、音楽で感動し影響されることもめちゃくちゃある)

 でも自分の心が苦しい、心がめちゃくちゃハッピーなどなど、心から感じる時はやはり誰かと過ごした時間、出会い、別れの時です。

 

その中の自分がここ数年大人になってからの話。

 

 

私が彼女と出会ったのはニュージーランドだった。私達は宿で一緒に働く仕事仲間であり宿に一緒に住む住人でもあった。

 

初めて会った時、んー、なんとなく仲良くなれそうにないなと思った。私と仲良くなる気があまりないような気もしていた。

なんかあまり話かけてこないし10歳近く私より若いし、、、

 

でもある日彼女が少し遠くにある山に登りに行きたいらしく、わたしもそこへは行きたかったので、一緒に登らないかと誘った。

 

もちろん、山までの道のり、山に登っている時話続けた、そして登っている時にこの子とは気が合いそうだと思った時があった。

 

それは道が2つあったとしたら必ずキツそう、またはちょっとこれは道なのか、みたいな方を選ぶからだ。私もそーゆう遊びが好きなタイプであり、でも一人では怖いからできない。なんだか仲間ができた気がした。下っている時もお互いの国の話、家族の話、いろーんな話をした。

 

それからか、彼女は私によく話かけてくるようになった。一緒によく山に登ってまたふざけた道を選んで楽しんだ。

歳がとても離れていたけれど、お互い第2言語の英語で話していたから歳の差を感じなかった、というか私は少し子どもっぽいのと英語レベルが中学生。

おそらく私のことを年上だとかいう感覚をもたれてなかったかもしれないね。

 

仲良くなってきたのもつかの間、彼女は3週間しかこの宿に滞在する予定はなくすでに予約しているバスで旅に出なくてはいけなかった。

3ヶ月のみの旅行で来た彼女はニュージーランド全土を旅するつもりだったから長期滞在を一つの街ではしなかった。

 

段々別れの日が近づくにつれてとても悲しくなった。同時に他の仲の良い仲間たちも同じ時期に出ていくので寂しさと一人になるような孤独や不安を感じていた。

 

彼女が去る前日、私たちはお酒を一緒に飲んだ。なんか軽く良い気分になって木に登って写真をとったなー。いい思い出である。

 

そして当日、私は仕事をしながらなんともいえない気持ちであった。これが日本人とかの友達ならそこまで思わなかったかもしれないが、これでお別れしたらもう会えないかもしれないという気持ちだった。

 

仕事が終わってずっと彼女のバスの時間まで一緒に過ごした。特にものすごく喋り続けたわけではなかったけれど。たった3週間なのにこんなに誰かと一緒にいて心地よい感じは久しぶりであった。あまり気を遣わないで自分らしくいられる私の居場所であった。

私は人見知りだからなかなか心を開けないからさ。

 

私はバス停まで見送りにいくことにした。正直その道のりも喋りながらも泣きそうで涙が溢れそうでつらかった。

でも彼女は淡々としていた。バス停に着いてしばらくまだ時間があったから持ってきたポストカードを渡した、なぜかその瞬間涙が溢れでた。

年上の私がいい年して、、、と後からなんか恥ずかしくなったのだがその時は感情的になってしまい泣いてしまった。

 

彼女は泣いてなかった、私を励ますように、日本に遊びに行くから大丈夫だと。そして兄を亡くして1年毎日泣き続けたから涙が簡単に出ないんだよとも。

 

複雑な家庭の中で育ったからなのか、彼女はなんか強くかった、というか、強がりの気遣いである。

 

なんとか私は泣きやんで、バスを待ち続けた、なんかバスが遅れたから40分くらいバス停にいたような。

 

そしてそれから少し話し続けたらまた涙が出てきた。いや私泣きすぎね、なんか人と近くなると感情移入しすぎて、その人といられないと不安に襲われたり寂しさが込み上げるわけ。自分に疲れる。

だから人にあまり感情入れたくないなんて思ってしまう。それかちょっとドラマチック女子なのかもしれない。

でも私のそんないろいろな気持ちを汲み取ってくれているような気がした。

 

 

見送った後、泣かないようにひたすら歩いた、泣いた顔で帰って他の仲間に見られるのが恥ずかしかっただからだ。

歩いて歩いてどうにか気持ちを落ち着かせて帰った。

帰ったら彼女からの手紙があることを聞いた。1日くらい読めなかった、また泣いてしまいそうで。

 

もちろん他にも仲間がいたから毎日が辛いというわけではなかった、しかしやはり気が合うかもと思う友達とはなかなかたくさん出会えないだけにたった3週間、もっと一緒に過ごせたらもっと友情育めたなーなんて思った。

 

それから時々連絡は取り続けた、そしてある日たまたま彼女と他の私の友達が同じ期間に同じ街に行くらしく、生活にマンネリしてた私は思いきってそこへ向かうことにした。

 

そう、まさかの再会したのである。あんだけ感動的な別れをしたのに2週間後には再会したのだ。なんだこりゃ。

 

再会のシーンは全く感動的ではなかった。「おっ、よっ!」みたいな感じだ。

なんか笑けた。

4日ほどその街を一緒に旅した。

この時もアホなことをたくさん一緒にやらかしたが、最高に楽しかった記憶しかない。

向こうがどう思ってるかは知らんが私にとってはニュージーランド生活の中での最高な思い出の一つである。

 

そしてほんとのほんとに最後の別れは早朝お互い二日酔いでの状態でこれもまた「ぢゃあ達者でな、元気でな」みたいな感じだった。これにも笑けた。

 

ここ1ヶ月ほど連絡取ってないけれど、元気だろうか。

また連絡してみよう。

とても感謝している人の一人である。

ありがとう。



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